Amazonの格安出品事業者による詐欺が横行しているという話は聞いていましたが、ニュースで取り上げられるほど深刻だと思い、私も記事を書くことにしました。
Amazonマーケットプレイス詐欺にメーカーが注意喚起 正規の業者が出品停止になる影響も? – ねとらぼ
どういう詐欺?
Amazonのマーケットプレイス(Amazon以外の販売者がAmazonで出品できる機能)を使って、本来の商品よりもかなり格安な値段で販売しているのが特徴のようです。
そして、その販売主情報は、中国など他国だったり、偽の住所だったり、他人の本当の住所を偽って出したり、とあらゆる方法が取られているようです。
そこに注文を出してしまうと、商品が送られてこないのはもちろん、Amazonの返品保証が切れるまでのらりくらりとかわしたり、あるいはお金だけとって退店していたりと、早くAmazonに不正販売である可能性だという報告を入れないと、消費者としては泣き寝入りするしかないのが実態のようです。
身を守るためには?
まず、異様に安い価格であったら、まずは疑ってかかるべきです。
そして、出品者の情報をよく読みましょう。海外の住所だったり、レビューが少なかったりした場合は、注意しておきましょう。
また、商品がいつまでたっても送られて来ない場合(お届け予定日の最終日から3日以上たった程度でしょうか)、まずは、
①出品者に商品が届かない旨、連絡する。
②出品者からの連絡がない、または不誠実な対応(のらりくらりとかわす)のようであれば、Amazonにクレームを入れます。入れる場所は、下記のとおりです。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201999700
Amazonとしても、先に出品者とのやりとりを確認をした上で、クレームを入れてもらったほうが、反応が早いようです。
①と②の間の日数ですが、おおよそ、
Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonマーケットプレイス保証の申請条件
にあるとおり、「出品者に連絡し、2営業日が経過しても、出品者から返事がない」状態を作ってからのほうがクレームが通りやすいようです。
また、偽物が送られてきた場合にも、このクレームを通すことができますので、変に出品者と言い争うより、Amazonにクレームを入れたほうが安心です。
Amazonはビジネスモデルの危機かも?
もともとAmazonはネット上の書籍販売として拡大してきましたが、それが今ではなんでも買える一大ショッピングサイトになりました。
今回問題になっているマーケットプレイスも、古本を自分で販売するのに最適な方法だったのが、本だけでなく他のものにも適用ができて、それが大きな販売額を叩き出すことになりました。
しかし、今回のような不正が横行し、「Amazonで安心して買い物ができない」という風評が目立つようでは、客足が遠のいていくとも限りません。
そうすると、出品者の身元確認の厳格化、あるいは、小口出品者の出店料の有料化などが導入され、「気軽に出品」というものができなくなる恐れがあります。
Amazonは難しい対応を迫られることになると思いますが、長期的に考えても、消費者が安心してお買い物ができる仕組みを早めに構築するのが、適切な対策だと考えます。