今日はインターネットの情報公開に関する話です。
「食べログ」掲載しないで 佐賀の飲食店経営者が提訴:日本経済新聞
カカクコムが運営する「食べログ」というグルメサイトは、膨大なお店の情報と、kakaku.comでも人気の口コミ投稿による評価で人気を集めているところです。
ところが、お店の許可と関係なく情報が掲載されてしまうので、お店側が情報の削除を求めている、というのが今回の主旨です。
さて、「個人の情報」を保有する(5000人を超える個人情報を持つ)企業が守らなければならない「個人情報保護法」によれば、「保有個人データの本人からの求めに応じ、開示・訂正・利用停止等を可能とすること」と規定されています。
今回の「お店の情報」ですが、特に規制する法律はないものの、やはり個人情報保護法と同様、店の主人の意向に合わせて情報の開示・訂正・利用停止などが可能になっている必要はあるのではないか、と思います。
そうしないと、今時点の事実と異なる書き込みやコンテンツがいつまで経っても消せないという事態に陥ってしまいます。
消費者が主導で作成していくコンテンツを「CGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)」と呼びますが、このCGMを展開する事業者はコンテンツを正しい方向へ導いていく体制を整えておく必要があると思います。
(CGMの代表的な例としてWikipediaがあると思いますが、100%うまく行っているとはいえないものの、正しく情報を制御しようという体制が取り入れられていると思います。)
実際にお店を開いている個人店主・中小企業においては、インターネット上で自社の情報に誤りがないか、不利益な情報が掲載されていないか、定期的にチェックするという習慣をつけておくと良いですね。