(出典:Boot Camp)
Windows10への無料アップグレード期間が2016年7月29日までに迫っているのに伴い、この週末を使って、Mac Book AirのBootcampに入れているWindows7を、Windows10にアップグレードしてみよう!…と思ったのが運の尽き。
Windowsはおろか、Mac OS Xまで再インストールする羽目になってしまって大変でした。
結果的にはMac OS Xの最新(OS X El Capitan)、Windows 10の環境にすることができましたが、それまでにいろいろ大変な目に合ってしまったので、Windows7/8/8.1→Windows10のアップブレードを目指す人で、同じ境遇に陥ってしまう人を減らすために書いておきます。
バックアップを必ず取ろう!Time Machine、AOMEI Backupper。FastCopyなどもお勧め
当たり前のことですが、バックアップを取っておきましょう。一応念のため、Mac OS XとWindows側、両方のバックアップを取っておくことをオススメします。
Mac: Time Machine で Mac をバックアップまたは復元する方法 – Apple サポート
Windows:重要なデータだけは、FastCopyなど定番コピーツールで、先にフォルダ・ファイル単位で外付けHDDなどにバックアップ。さらに、Bootcamp環境でもHDD丸ごとバックアップができる AOMEI Backupper もオススメしておきます。
Bootcamp環境で、WindowsもHDDイメージをバックアップができるものってあんまりないんですよね。
ここはケチらず、「ディスクバックアップ」を選びたいところです。なぜかというと、「システムバックアップ」で私はバックアップを取っていたのですが、Windows10へのアップグレードが途中で失敗し、Windows7に戻ろうとして、「システムバックアップ」で復元しようとしたら、ハングアップしたためです。(おそらく、ブートまわりの設定がWindows10にするときに書き換えられてしまったのでしょう。)
ですので、完全にもとに戻せるように、「ディスクバックアップ」を一応オススメしておきます。(それでもダメなときはダメ、元に戻らないかも!?くらいの気持ちで、大事なデータはきちんとフォルダ・ファイル単位でバックアップすることもオススメしている訳です。)
Windows OSのシリアルナンバーも控えておこう!
最悪のパターンも想定して、先にWindows OSのシリアルナンバーも控えておきましょう。
↓の手順に従って、Windows Product Keyを、保管しておきましょう。
Tech TIPS:インストール済みのWindows OSのプロダクトキーを調べる – @IT
万一のアップグレード失敗のときや、新規インストールの際にも役に立ちます。
先にMac OS Xのアップデートをすべてやっておく!
私が大コケした理由は、この手順を省略したからだと思います。
公式サイトにはこのような記述があります。↓
Boot Camp を使って Mac で Windows 10 を使う – Apple サポート
Mac のデスクトップが表示されたら、Apple メニューから「App Store」を選択します。「App Store」ウインドウの「アップデート」タブをクリックし、ソフトウェアアップデートがないか確認します。OS X と Mac ファームウェアが最新の状態であることを確認してください。
ここでいう「OS Xが最新の状態」というのは、つまり今でいえば、Mac OS X El Capitan(エルキャピタン:10.11.X)のことですね。私、手間を惜しんで前のバージョンのOS Xでいいや!と思って、失敗しました。
バージョンの違いで困らない場合には、「App Store」-「アップデート」から、El Capitan含め、きちんとアップデートをかけておきましょう。
Mac OS Xのアップデートをきちんとやらなかった私がどうなったか?
バックアップを取っていたので、気軽にWindowsから「Windows10アップグレード」を実行しました。
すると、途中まではうまく行くのですが、途中から画面が真っ黒になって、先に進めなくなってしまいました。やむなく、電源ボタン長押しで強制終了。そしてブートまわりがおかしくなって、Windows7も動作が不安定に…。
そこで、Mac側に切り替えて、Bootcampからパーティションを一から切りなおして、HDDないの「Bootcamp」のパーティションをフォーマットするも、
「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクにはMBRパーティションがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」
となって、これまた途中で失敗。おそらくBootcampもバージョンが古かったのかもしれません。(今考えると、少なくともBootcamp 6.0.X以上で実行すべきだったかも…)
その後も、あの手この手で品を変えやってみるも、どれもうまく行かず、時間だけが過ぎていくことに。
あ。。。これは詰んだ。。。と正直思いました。(泣)
結局、どうやって復帰させたか?
結局、「HDDのパーティションの切り方やブート周りの設定がもうおかしくなっちゃんだろう」という見切りをつけて、HDD(私はSSDでしたが)のパーティションを全部削除して、Mac OS Xをイチからインストールし直す!、という大掛かりなことになりました。
HDDのパーティション消去には、「OS X 復元システム」の「ディスクユーティリティ」のお世話になりました。
Mac に OS X を再インストールする方法 – Apple サポート
Macを[command]+[r]を押しながら電源を入れると、ジャーンと2回鳴って、「OS X ユーティリティ」が起動します。
そこから、「ディスクユーティリティ」を使ってHDDの中身を全部「消去」しました。(本当に全部データが消えますので、バックアップを取っていない人はやめましょう)
その上で、同じOS X ユーティリティの「OS Xを再インストール」から再インストールをします。
そして、OS Xが起動できたら、すかさず最新OS X(今ならEl Capitan)にアップグレードしましょう。
Bootcamp アシスタントからWindows10を新規インストール
私はもうこの頃すっかりWindows10アップグレードを諦めていて(笑)、Windows10の新規インストールに心が移っていました。(新規インストールなら、ほとんどインストールに失敗しないことがわかっていたからです。)
Windows 10のISOファイルを↓からダウンロードしておきます。
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
あとは、フォーマットしても良いUSBメモリを用意して、Bootcamp アシスタントの指示に従ってインストールします。
「Bootcamp Windows10 インストール」とかで検索すると、画像付きでいろんなブログで紹介してくれてますので、迷うことはないでしょう。
今度は、まったくどこにも引っかからずにインストールが完了しました。
結論:BootcampのWindows10アップグレードは引っかかると厄介
無事、Mac OS XとWindows10の環境を整えることが出来ましたが、いやー、苦労しました。(^^;)
やはり、OSアップグレードはどこかで引っかかると、本当に厄介なことになりますね。わかっていたことですが、改めて身をもって体験することができました。
これからMac Book/Air/ProのBootcampのOSをWindows10にアップグレードしよう、という人もいるかと思いますので、参考になったら幸いです。