中小企業でWindows Storage Serverを使う理由

先日、あるクライアント企業さんとNASの話をしていて、Windows Storage Serverの話になりました。私はあんまりWindows Storage ServerのNASは好きではなかったのですが(オイ!)、改めて見直すと、こういうときにはいいなーというポイントがありましたので、自分のメモ代わりに書いておきます。

Windows Storage Serverの新製品はしっかり出てる

Windows Storage Serverの新製品はしっかり出て、例えば、

B00IY0OD3S
アイ・オー・データ機器 WD Red搭載 Windows Storage Server 2012 R2 Workgroup Edition 2ドライブNAS 2TB HDL-Z2WM2C2
¥ 100,336

B00RH6FUIW
BUFFALO テラステーション WSS Windows Storage Server 2012 R2 WE搭載 2ドライブ NAS 2TB WS5200DN0202W2
¥ 114,700

など、今なら10万円ちょっとの値段から買えるWindows Storage ServerのNASが出てきてますね。

でも、通常はLinuxのNASを買っちゃうと思う

でも、NAS市場では通常はLinuxを搭載した製品がほとんどを占めていて、それは安くて安定しているからですよね。

B00WYKOMMQ
BUFFALO リンクステーション スマホ・タブレットで使える ネットワークHDD(NAS) 高速モデル データを守るRAID1搭載 4TB LS420D0402C
¥ 35,142

RAID1搭載でもこの値段だから、まぁ普通はこっち買いますよね。

Windows Storage Serverの良いところ

で、クライアントさんとWindows Storage Serverの良いところを話していたところ、結局以下のようなときに便利だなぁという話になりました。

  • Windows Serverをサーバを立てて共有ディスク代わり程度に使うくらいなら、Windows Storage Serverのほうが何かと安上がり。
  • 社内がある程度の規模になり、同時に複数のWindowsクライアントからアクセスを受けた場合でも、何かと高速。(Linuxより速度低下しにくい、らしい)
  • Active Directoryに将来対応させたい場合にも、何かとラク。

若干消極的ではありますが(笑)、Windows Storage Serverの良い点もいくつかあり、単体で使う分には「Windowsクライアントアクセスライセンスを気にする必要がない」という点で、メリットはあるかな、と思います。

しかし、ここが誤解しやすいところでもあるのですが、Active Directoryと連携させようとすると、結局クライアント分のCALが必要、という点に注意です。詳しくは↓の一番下のチャブーンさんの発言を読むとわかります。

Windows storage server とActive Directoryとcalについて

その他、細かいエディションの違いについては、↓も参考になるかと。

Windows Storage Server 2012R2の特長と利点、エディション別比較 | PGDブログ

だいたい50台以下のクライアントまでがWorkgroupとだけ覚えておけば、間違いないかと。

ということで、Linux NASほどお手軽ではないものの、Windows Serverを専有サーバ立ててバックアップサーバ立てて…とやるよりはローコストで、でもWindows中心の社内ファイルサーバとしては割と優秀、という、結構用途は限られますが(笑)、使いようによってはなかなか面白い製品ではないかと思います。

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