東京電力が、「Tポイント」「Ponta」と連携してポイント制度を始めることに関して、賛否両論が出ているようです。
カルチュア・コンビニエンス・クラブとのポイントサービスの業務提携について|東京電力
電気を使うと、ポイントがたまる。
2016年1月より、東京電力と契約している人は利用料に応じて「Tポイント」または「Ponta」のどちらかがもえらるようにしますよ、というアナウンスがなされました。
これに伴い、現在の無料WEB会員サイト「でんき家計簿」がリニューアルされ、「暮らしのプラットフォーム(仮称)」となり、ロイヤルカスタマ化を狙っていきます。
けど、それって必要?
そもそも、東京電力は大震災の影響で、原発のために公的支援1兆円を投入されたのではなかったでしたっけ?
また、一般家庭の電気料金も値上げされていて、またさらに再値上げしようという動きもあると聞いています。
そんな状態で、わざわざポイント還元して喜ばれるのでしょうか?
素直に、原発の対応や、経営努力で電気料金の値下げをしたほうが消費者に喜んでもらえるのではないでしょうか。
新電力の進出が、自由競争を促す
今回の東京電力の動きですが、おそらくですが、中部電力や関西電力が首都圏などへの電力供給事業を開始しようかという動きに対処するための1つの手法ではないかと考えてしまいます。
例えば過去、電話事業や通信事業も、複数のプレイヤーが介在することによって、サービスの向上、価格の自由度が各段に増してきたことが挙げられます。
もちろん、将来的には「発送電分離」も含めた、更なる自由化が待っているのではないかと思います。
消費者側も、電力会社を選べるようになり、料金が安いところとか、少し高くてもクリーンエネルギーに力を入れているところとか、あるいはスマートグリッドなどにつながって行ったりと、発展していく可能性が出てくると思います。
もちろん、この件に関しては、「一度に設備投資したほうが投資効率が良い」という反対意見も見られるわけですが、現在次々と新しい発電方法、蓄電システムが考案されてきていますので、そう遠い未来の話でもない気がします。
ポイント還元くらいで、この流れを止められるのかな?(本当に消費者が喜ぶのかな?)という気がいたします。