マイクロソフトのCEOがスティーブ・バルマー氏からサティヤ・ナデラ氏に変わって、どういう風にマイクロソフトを変えていくのかと注目されていたのですが、出てきた答えの1つがこれです。
マイクロソフト新CEO、iPad版Officeを発表。事業改革を加速(本田 雅一) – 個人 – Yahoo!ニュース
上記記事では、iPad版Officeが発表されると同時に、その背景まで説明してあります。
簡単に言えば、マルチデバイス化の加速と、パッケージ型(買取型)ソフトビジネスからサブスクリプション型(利用継続型)ソフトビジネスへのシフトでしょうか。
マルチデバイス化については、もはやiOS、Androidの端末数の多さをみると、もはやWindows端末だけで勝負するのは明らかに不利益になってきていたところです。
もちろん、マイクロソフトのSurfaceに代表されるWindowsタブレット陣営の強み(Officeがそのまま使える)が薄まることでもありますから、社内でも相当慎重論が出たはずなのですが、ついにiOS版も出す、というのは大きなポイントかと思います。
また、ソフトをパッケージで買うというのはもはや古いビジネスになってきています。
デザイン業界では必須であるAdobe社がパッケージソフトを完全に終了させたことも記憶に新しいところです。
ちょっと昔のPCユーザーなら想像できないかもしれませんが、今の若い人は「えっ、アプリをネットから買う以外の方法があるの?」というくらい、意識に差があります。(苦笑)
日本ではWindowsにプリインストールされるOfficeというのが人気がありますが、それも、Office365の登場で、少しずつ変わっていくのかもしれませんね。
これでマルチデバイス時代でのMS Officeのプレゼンスは維持できるので、そのほかのマイクロソフトとしての新しい戦略にも期待したいところです。