セブンイレブン、イトーヨーカドー、そごう・西武など取扱商品の約300万点が、スマホなどで購入でき、自宅に配送するサービスを開始するそうです。
セブン&アイHD、300万点の全商品をネット購入可能に(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース
興味のあるポイントは3つです。
・スマホを1つの切り口としているところ
・デパートの商品をネットで販売するところ
・店舗で見てもらい、ネットで買わせるところ
まず1つ目が、スマホをメインターゲットにしているところです。
これはネットショップの売上の4割近くを、スマホなどのモバイル端末から買うユーザーが占めている、という点から、アリな戦略かもしれません。
最近のスマホ、タブレットは画面も大きいので、しっかりと商品特徴を見ることができますから、購入させる端末としては打ってつけかもしれません。
2つ目に、デパートの商品をネットで買えること。
特にシーズンものの重いものが売れるでしょうね。今の季節ですとお歳暮でしょうか? すでにどのデパートでもネットで買えるようにはしていますが、ほぼ全商品が並ぶとなると、それはそれで違った客層も取り込めるのかもしれません。
(ネットデパート+ネットスーパー+ネットコンビニと、日用品まで幅広く使えるサイトにすれば、見え方も変わるかもしれません。)
3つ目も、2つ目と重なる部分がありますが、実店舗と組み合わせて買ってもらおうという試みです。
通常、顧客の行動として、「ネットで調べて、リアルで買う」という流れになるのですが、最近は家電業界でもそうですが、「リアルで実物の商品を調べて、ネットで買う」という逆の商流が出てきています。
ここがAmazonなどとは違うところですが、問題は、「ネットは価格比較をしやすい」という点です。
完全に同じ商品であればどこで買っても同じなので、価格比較されやすくなります。
そのため、他店に流れない仕組みを作る必要があります。(楽天は明らかに「楽天ポイント」ですね。)
さて、翻ってセブン&アイHDはどうするでしょうか?
もしかすると、セブン&アイHDお得意のPB商品戦略のように、セブン&アイHDでしか買えない特別な商品(しかも品質も良いもの)を並べてくるのかもしれませんね。