ちょっとITから離れますが、これは深刻だな、と感じたニュースですのでご紹介します。
若者の雇用 深刻な状況浮き彫りに NHKニュース
おととしの春、学校を卒業した人などのうち、就職できなかったり早期に辞めたりした人が大学や専門学校では2人に1人、高校では3人に2人の割合に上っていることが内閣府の推計で明らかになり、若者の雇用がより深刻な状況に陥っていることが分かりました。
これは厳しいですね。。。
私が大学を卒業する頃も「氷河期時代」と言われましたが、今は「超氷河期時代」と言われるほど酷い状態のようです。
この状況を生み出している原因として、記事内では、
・景気の低迷で企業が新規の採用を絞り込んでいる。
・学生に、大企業志向が根強い。
・採用意欲がある中小企業との間のミスマッチ。
・就職しても早期に辞めてしまう人が多い。
などを挙げています。
(これに「65歳定年の義務化」が加われば、新規採用をさらに絞る企業も出てくるのでは?)
学生からすると、「大企業に行かなければ将来が不安」とか「ブラック企業だったらイヤ」という考えがありますから、さらに大企業にエントリーシートを送る人が増えます。(そして、残念ながら採用枠は決まっていますので、大量に落とされます。)
私も中小企業のITコンサルティングの支援を通じて、中小企業でも「この会社に入れた人は幸せだろうな」と思う会社はいくつもありますが、残念ながらこれは外から見てもなかなか分からないだろうと思います。
私も大企業、中小企業の両方の実情を知っているだけに、安易にこうしたほうがいいと言うことはできません。
ただ、大企業にチャレンジしてダメだったとしても、自分の価値が低いと思って就職を諦める必要はないですし(景気・不景気のサイクルは時の運です。自分じゃどうにもできません)、中小企業で魅力的に映る会社があれば、そして自分がその分野でやり甲斐を感じられるのであれば、「実務経験を積む」ことは自分の成長につながりますし、実務経験は再就職の際にも役立ちます。
そして、自分自身の好きな分野・得意な分野で、スキルを継続的に伸ばしていくことができたら、目先の就職だけでなく、将来に渡って強い武器になってくれるはずです。