日本でも「iTunes in the Cloud」が始まります。
アップル – iCloud – あなたのすべての音楽を、すべてのデバイスに。
これは何かということ、
「自分が買った楽曲がクラウドサーバ上にあり、iPhoneやiPad、PCなど複数の端末に自動的に同期され、どの端末でも再生できる」
ということです。
「自分が買った楽曲なんだから、自分のもっているすべての端末で再生できて当然でしょ」、と普通の人は思うかもしれませんが、それが今まではできなかったんです。
国内では、楽曲のコピー回数を厳密にチェックしようとして、面倒な手続きを踏む必要があったんです。
しかし、それが結果的にユーザーの利便性を損ない、消費者の音楽離れを誘発してしまいました。
このあたりの経緯は、↓の記事に詳しいです。
音楽業界、アップルモデルに活路 ネット配信強化 :日本経済新聞
自分たちの既存ビジネスを守ろうとしすぎて、結果的に収益を減らしてしまうという、最近日本のあちこちで見かける構造になっています。
また、次の段階として、携帯電話、iOS、Android間での音楽共有をどうするかという問題もあり、ユーザーの不満は高まる一方かもしれません。
最終的には、「ユーザーが買った/買ってないという情報だけがサーバ上で管理され、どの端末からでもダウンロードできる」というところに集約しそうな気がしますが、今の現状をみるに、まだまだ道は遠いかもしれませんね。