Firefoxの法人向けのFirefox延長サポート版が作られるそうです。
法人向けのFirefox延長サポート版は導入から約1年間のサポートを予定 – GIGAZINE
が、これを見た時、実は私はピンと来ませんでした。
というのも、「どうしても法人でFirefoxを使わなければならない」という事例を、あまり見かけたことがないからです。
私のピンと来ない感覚は、以下の記事を読んだときにハッキリしました。
Mozilla の法人向け Firefox は、イノベーションを遅らせる? – インターネットコム
そう、「Firefoxが戦うべきは、Chromeであって、Internet Explorerではない」と思うからです。
日本の一般的な法人ユーザーにとって、標準ブラウザは「Internet Explorer」であったかと思います。
IEが「最初から使えるブラウザで、変わらないUIと、多くの人が使っているはずのブラウザ」だったからです。
その役割は、マイクロソフト自身の頑張りもあって、ようやくIE6からIE8/9へ代替わりしつつあります。
では、Firefoxの役割とは何かというと、「先進的で、高いカスタマイズ性、玄人好みのアドオンの豊富さ」ではないかと思います。
そう考えると、先の「法人ユーザー向け利用」はちょっと違うかな、という印象を受けざるを得ないのです。
Firefoxはもっと自分の立ち位置をしっかり見定めていないと、Chromeの後塵を拝すことになりかねません。
日本のブラウザシェア推移グラフ (StatCounter Global Statsより)