「ダウンロード違法化」は大議論を巻き起こすか?

昨日、今日とテキスト関連の仕事で自宅に缶詰状態です…。[emoji:i-241]

さて、今日は「ダウンロード違法化」のお話をしたいと思います。
著作権法改正案が国会提出、「ダウンロード違法化」など盛り込む

著作権法としては、かなり思い切った改正案だと思います。
いわゆる「ダウンロード違法化」というものです。

今までは「不正に著作物をアップロードすることが違法」とされていて、それをダウンロードした人には罪は問えないという関係から、ネットワーク上には無数の音楽・映像・その他著作物を無料で楽しむ層が増えていました。
(違法な無料着メロ・着うたサイトも、若年層の間で人気です。そして、それには罪の意識は特に感じず利用しているユーザーもいます。)

なぜ違法と知りつつアップロードする人が絶えないかというと、金銭的な目的以外としては、ダウンロードする多くの人から「あなたは神」などと煽てられて、その快感が忘れられず、続けているという人も多いようです。ところが、この「大勢のダウンロードする層」を規制する法律が出来た場合、感想のキャッチボールも少なくなり、アップロードする人も少なくなる可能性があります。

ただ、「ダウンロード違法化」に関しては、どうやって「違法と知りつつダウンロードしたのか」を調べる具体的な手段が難しく、また強制的にファイルが送り込まれてしまった場合の消費者側の保護も、なかなか難しい問題です。
またストリーミング技術だけでなく、新しいコンテンツの流通形態が出てくる可能性もあり、これまたコロコロと法律をいじってよいかという議論にもなりそうです。

これも、薬事法改正同様、施行されるタイミングになって、いろいろ議論が巻き起こるのでしょうか。

私の予想だと、結局ダメージを受けるのはニコニコ動画などの日本製サービスで、結局海外サーバの海外ユーザによる日本コンテンツの流通(とそれを求めて海外接続する日本ユーザー)を加速させるだけではないか…、と危惧しています。

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コメント

  1. 東内拓理 より:

    今度の改正案について、私は「検索エンジンが行うコンテンツの複製などについて、必要と認められる限度においては、権利者の許諾を必要としないことが明文化された。」という部分の方に、インパクトを感じています。
    これで、日本にあるデータセンター上で検索サービスが運営できるようになりますから。

  2. BON より:

    その部分は、今までは暗黙のうちに認められていた部分かもしれませんね。グリッドコンピューティングなど、複数の国にまたがって設置されている場合、それぞれの国の事情に合わせているとは、ちょっと考えにくいですしね。