振り込め詐欺対策として、千葉銀行がATM近くでは携帯電話が不通になるように電波抑止装置を設置したそうです。
「ATM近くは“圏外”です」…千葉銀が振り込め詐欺対策
なにもそこまで…と思う人もいるでしょうが、それだけ被害が深刻だということですね。
振り込め詐欺は、その存在を知っていてもなお引っかかりやすい犯罪です。
セキュリティの世界では、「ソーシャルエンジニアリング」の中の「なりすまし」と呼ばれています。
ソーシャルエンジニアリング:人間の心理的な隙や、行動のミスにつけ込んで個人が持つ秘密情報を入手する方法のこと。(Wikipediaより)
技術的な脆弱性を突くのではなく、人間の心理を突いた攻撃方法なので、技術だけでは防ぎきれません。
例えば、上記の千葉銀行の例でも、最近の手口としては銀行から振り込ませず、日本郵便のEXPACK500にお金を入れて送らせるという手口もあります。
EXPACK(エクスパック)500を悪用した振り込め詐欺には十分にご注意ください
これに対処するには、一人一人が振り込め詐欺に関する知識(どんな手口があるのか?)を事前に知っておく必要があります。
「絶対に自分はそんな手口に引っかからない」という過信は捨て、常にニュースなどからセキュリティ情報を仕入れておくなど、日々の心がけを大切にしたいですよね。
コメント
昨日(12月29日)のニュースで知ったのですが、俗に言う「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」の手口は、[太字]ATMなど銀行口座を経由しない方向へ[/太字]と移ってきているようです。
宅配やメール便、銀行員、警察官などに扮して、自宅や犯人に指示された場所で現金を授受するケースが増えて、[太字]ATMを使わない手口が30%に増加[/太字]との事。
システマチックな防衛は、不自然な引き出し(現金化)にその瞬間その場で「待った~~!」の対応できるかどうかが精々で、クレジットカード経由とかで廻されたらアウト。
結局は、悲しいかな、個人個人の防犯意識の有効性が問われる、「人を見たら泥棒と思え」のような社会になってしまいそう。
たぶん↓ソース。
http://www3.nhk.or.jp/knews/t10013299061000.html
ななこたんさん、コメントありがとうございます。
情報セキュリティ対策に、物理的・技術的・人的・組織的などの考え方があり、そのうち従業員や学生、家族にセキュリティの意識を高める教育やセミナーを行うことは「人的セキュリティ」に分類されます。
銀行や郵便局が「技術的セキュリティ」を高めてきた結果、犯罪組織も簡単な電話一本の手口から、やむなく人的リソースを割いた複雑な手口に変えてきたという実態があるのだと思います。
そうして、次は一般市民の「人的セキュリティ」を高めて、さらに防犯意識や安全性を向上して、こういった卑劣な犯罪を少しずつ減少させていくことが大切ですね。