JR東日本でも、今年10月から電車の優先席付近での携帯電話の電源オフが緩和されることになりました。
携帯電話の電源オフ問題とは?
下記ニュースに詳しく掲載されているのですが、
【日本の議論】JR東日本、電車内の携帯電話「電源オフ」ルール緩和へ ペースメーカーに影響なし(1/4ページ) – 産経ニュース
JR東日本が10月から混雑時を除いて「電源オフ」は求めないとルールを変更しました。また、その他の計36の鉄道事業者も足並みをそろえるとのことです。
私としては、「ようやくそうなったかぁ…」という印象です。
というのも、記事に記載があるとおり、実は以前から医師や心臓ペースメーカーの利用者団体からは「機器に影響はない」と冷静な対応を訴えてきたにも関わらず、ペースメーカー利用者やその他の乗客がその事実を知らないということもあり、電車内でお客様同士のトラブルになるケースがあったため、周知と対応が遅れてきたという経緯があります。
(注意するほうも、マナーとして良かれと思って注意しているので、悪気がない場合もあり、なんとも難しい問題でした)
とはいえ、ようやく周知ができる体制が整ってきたということですね。
残る問題について
ただし、完全に解決できないところはあるかと思います。
例えば、「混雑時を除いて電源オフは必要ない」を、「常に電源オフが必要ない」と思って利用してしまう人も多いと思います。
また、「携帯が近くにあっても大丈夫ですよ」といくら言われても、ペースメーカー利用者からしたら、自分の命に関わることなので、とても神経質になるケースもあるかもしれません。
また、医学的に微妙なところがあるものの、電磁波過敏症(Wikipediaの電磁波過敏症には、ある程度の電磁波(=電磁場)に曝露すると、身体にさまざまな不調が現れるとする疾病概念、心気症の一つ。健康を害する電磁場に曝されてる(という観念)事によって引き起こされると称されている症状、疾病のこと、だそうです。)の方もいらっしゃって、その方々は反対されるかもしれません。
電波は体に悪い、という刷り込みが、果たして「ではどの程度の強度に晒されたら危険といえるのか?」という科学的・医学的な根拠に基づかず、語られるとなると、解決はとても難しいものになります。
中には過剰防衛で、↑の記事に書かれているとおり、包丁沙汰になったケースなども報告されていますが、それは本当にやりすぎだと思います。
車内ルールは人が過ごしやすいように作られているものですから、「思いやり」を持って行動をしていきたいですね。