りそな銀行が、傘下の3銀行間でいつでも振り込み可能なサービスを始めている、というニュースを目にしました。
りそなが時間外サービスを拡大、24時間決済や無休店舗、銀行界に波紋(1/2ページ) – 産経WEST
大手銀行が24時間化に消極的なワケ
大手銀行といえば、9時~15時までの振込ということで、慌てて銀行に駆け込むという姿を、未だによく見かけます。
私もつい先日、新宿のとある大手銀行の支店に15時頃に振込に行ったら、あまりの行列ぶりにめげそうになりました。(苦笑)
大手銀行はその取り扱い件数が多すぎて、そうそう容易に24時間化ができないという背景があるのですよね。またシステムトラブルなどが起きたら、おおごとです。
りそな銀行は攻めの姿勢
そんななか、りそな銀行は攻めの姿勢です。
記事にもあるとおり、りそなホールディングスは「銀行の常識は世間の非常識」として、銀行界の常識にとらわれず、年中無休店舗の拡大、傘下の3銀行間での24時間振込など、その利便性を高めています。
個人ではもちろん、法人でも、15時までという時間的制約から開放されて、ネットバンキングを使えば、いつでもスムーズに即日振り込むことができますので、大助かりです。
この動き、私は支持します。
りそなの仮想敵は大手銀行ではなくネット専業銀行
一方、記事内で私が気になった記述は、りそなHDの社長の「ライバルは身内(大手行)ではない」という危機感です。
同一銀行内での24時間決済は、ネット銀行、ゆうちょ銀行などでは「当たり前」の領域になっているからです。実際、大手銀行の信用感と、ネット銀行の使い勝手の良さを、両方使い分けている個人・法人も多くなってきていると思います。
むしろ、ネット銀行で困ることのほうが少ない(一部、国税の支払いや、ネット銀行への振込みを許可していない古い体制のまま官公庁があるくらい(苦笑))です。
とはいえ、大手銀行の安心感、実店舗が全国にあることでの対面でのサービスなど、良い点があるのも事実。
今後、他の大手銀行含め、どのように顧客獲得の戦略を練っていくのか、気になるところです。