オンラインストレージサービスの大容量化に伴い、特にノートPCなどでは、すべてのデータをローカルに保存しきれなくなってきています。
一応、私も自宅にはNASがあるのですが、基本的にはPCの高速バックアップ用と、自宅用データを溜めていて、外部から見ることを想定していません。
そこで今回は、Dropboxを例に、共有ドライブ(WebDAV)のように使う方法をまとめてみました。
Dropboxを共有ドライブのような使い勝手に
家庭内LAN、または社内LANにNASが1台あることで、共有ドライブにしてファイルやフォルダを共有しているところは多いかと思います。
デスクトップに↑のようなショートカットを置いておけば、すぐにアクセスできて便利ですものね。
しかし、残念ながらDropboxは普通にエクスプローラーでファイルを読み書きすることができません。
ですので、できるかぎり上記のような使い方と同じような使い勝手を実現するようにしてみます。
Dropboxを共有ドライブのように使う方法
1.「非同期」フォルダを作る
Dropboxは、基本的にフォルダを作ると、全てローカルとクラウド側で同期するフォルダを作ってくれます。ですので、まずは「非同期」フォルダを作ってみましょう。
作り方はいつもと同じく、エクスプローラーなどでDropboxフォルダ内に「非同期」フォルダを作ってください。
次に、タスクバーに常駐しているDropboxアプリから、[基本設定]-[アカウント]-[選択型同期]と進みます。
そして、「非同期」フォルダを同期しないようにチェックを外します。
これで、PC側との「非同期」フォルダが作れました。
2.「非同期」フォルダのショートカットアイコンを作る
次に、Dropboxの公式サイトにアクセスします。
このとき、IDとパスワードを入れて、「次回から入力を省略」にチェックを入れて、ログインしておきましょう。(後で共有ドライブのように使うときに役に立ちます)
そして、↓の画面のように「非同期」フォルダに移動して、ブラウザにもよりますが、アイコン部分をデスクトップにドラッグ&ドロップすると、
デスクトップに「Dropbox-非同期」のアイコンが表示されます。
はい、これで出来上がりです。
Dropbox – 非同期の使い方
上記のアイコンをダブルクリックするだけです。
そうすると、ブラウザが立ち上がり、非同期フォルダが表示されます。
最初は空っぽですので、「フォルダは空です」と表示されていますが、そこに向かってファイルをドラッグ&ドロップするだけです。
これで、ファイルのアップロードができます。
ダウンロードは、ファイルを右クリックして「ダウンロード」が手っ取り早いかも。
ファイルの検索は、右上の検索ボックスから可能です。
これで、PCと非同期で、ファイルをアップロードすることが可能です。
Dropboxで管理する場合のメリット・デメリット
Dropboxで管理する場合のメリットですが、たとえ間違ってファイルを消してしまったとしても、「ファイルの復元」が可能なことです。(右クリックして「削除したファイルを表示」)
また、離れた場所の複数のPC、モバイル端末からであっても、ファイルを閲覧することができることです。
逆に、Dropboxで管理するデメリットですが、Webブラウザ側へのフォルダごとのアップロードができないことです。そのため、先にフォルダを作っておき、複数ファイルをアップロード、とするのが良いかと思います。
(または単に保管用であれば、Zipで1つのファイルにまとめておくのが良いかと思います)
でも、それでも十分かもしれません。その理由は↓で。
Dropboxで非同期で管理したいファイルは限られている
しばらく使ってみて思ったのですが、Dropboxで非同期で管理したいファイルって、用途が限られているんですよね。
通常、毎日読み書きしたいようなファイルは、そもそも同期してくれたほうが有り難いです。
(クラウドであることを意識せずにすぐにファイルを閲覧・更新できるのがDropboxの強みですよね)
むしろ、非同期にしたほうが良いのは、
- 大容量の動画ファイルや、静止画ファイル
- 今すぐには使わない(案件としては終わっているけれど一応保管しておきたい)ファイル
- 念のためのバックアップファイル
くらいしかないことに気付きました。
ですので、上記の運用でも十分かな、という気になっています。
NASなどを使わず、DropboxだけでWebDAVのように共有ドライブを管理してみたい、という方は、上記方法を試してみてはいかがでしょうか?