(出典:安曇野市サイトより)
長野県安曇野市のふるさと納税で、VAIO Zという高級PCが特典としてもらえることが話題になっていました。
ふるさと納税でPCをゲットが大人気
年収1500万前後で、30万円を寄付することでほぼ全額控除としつつ、かつ特典としてVAIOをもらえるということで、節税としても有利と見たのか、想定以上の申し込みが殺到したようです。
長野県安曇野市が6月から自治体への寄付制度「ふるさと納税」のお礼として市内に本社と工場がある電子機器メーカー「バイオ」の高性能ノートパソコンを採用したところ、わずか1カ月で前年度1年間の25倍もの寄付申し出があった。(出典:毎日新聞)
寄付によって所得税と個人住民税が控除されるので、結果的にVAIO Zを市場価格より安く手に入れることができたようです。
現在は、もう規定台数に到達していて受付していません。
6.寄附金のお礼について(「VAIO Z」受付台数に達しました):安曇野市ホームページ
これがいいのか、悪いのか…
ちょっと判断に迷うところですね。その検証が↓のブログにも書いてありました。
安曇野市へのふるさと納税でVAIOパソコンがもらえるのって中小企業の節税対策に使えないの? | やわなべ.net
本来は自分が住んでいる地域にお金を落とすべきところが、自分で納付先を一部ですが選べるようになっています。
もともとは自分のふるさとを応援するためにスタートしたのだと思いますが、もはや控除&特典目的でお金を集めようという自治体・利用者ばかりになってしまった印象です。
千葉県市川市などは、1万円のふるさと納税をすると2000ポイントの「Tポイント」がもらえるということもやっていて、もはやふるさとの特産物・生産物とは関係のない世界に突入していました。(こちらは、あちこちから物議をかもして2015年7月末で終了することに。)
ふるさと納税については、一旦、仕切り直しが必要なのかもしれませんね。