Yahooのオークションサイト ヤフオク!と、古本売買のブックオフが合体すると、どうなるか。
それを実現したのが、ヤフOFF!です。
渋谷にフラグシップ店が出来たということで、さっそく行ってみました。
フロアガイドはこんな感じです。
上から下まで、様々なユーズド商品が扱われています。
1階のフロアは少しオシャレな本屋さんっぽく作ってあります。
ジャンル別、話題作などを中心に、綺麗にディスプレイしてあります。
明らかに違うのは、ヤフオクのカウンターがあって、代理で出品するサービスをやっています。
出品は、株式会社マーケットエンタープライズが代理出品します。
出品されると、柱にあるデジタルサイネージに、「ただいま出品された商品」みたいな感じで表示され、リアルタイム感を演出していました。
もう1つ、明らかに違うのが、フリーWiFiを整備していることです。
これはどうしてか? 理由は、下記にあります。
なんと、店内専用端末でバーコードを読み取ると、5000タイトル分、本のレビューが読めるようになっています。
仕組みは、こう。
本棚のちょうどよい位置にタブレットが備え付けてあって、
そこに、本のバーコードをかざすと・・・
はい、レビューが表示されます。
買おうかなー、どうしようかなーと思ったときに、ちょっと気の効いたレビューがあると、つい買ってみたくなるかもしれませんね。
これが、ものすごく売りに貢献しているかというと、そうでもない気がしますが(笑)、Wi-Fiルータと安いAndroidタブレットだけで、全然お金をかけてないわりには(失礼!^^;)、ちょっと目を引く効果になっているように思いました。
これを、単なるレビューに終わらせず、稀にレアな著名人によるレビューですとか、宝探しゲームなどゲーミフィケーション的な要素を加えたりすると、もっと面白くなりそうな気がしました。
さて、もっと上の階まで写真を載せようかと思いましたが、上に行けば行くほど、よくあるブックオフ風になっていきます。
例えば、ブックオフ名物、漫画を立ち読みしている学生さんがズラリ・・・とか。(^^;)
でも、それはよく見かける光景なので、割愛します。
それと最後、ヤフOFF!のコラボレーションを象徴するものとして、下記の施策があります。
Yahoo!プレミアムに入っていると、毎月108円の本が3冊まで無料でもらえる、というものです。
Yahoo!プレミアムが380円(税抜)なので、毎月3冊もらえれば、だいたい元が取れますね。
さて、私の感想ですが…。
「今ある仕組みを上手に使って、新規スキームを作る必要がほぼ無い状態で、うまく1つにパッケージングしている」
というものでした。
それぞれの会社の良いとこ取りをしつつ、目新しく見せている点は、参考になるところが多かったです。
私はどちらかというとIT目線から取材することが多いですが、店舗運営、はたまた経営戦略を中心とする方が見に行っても面白いのではないでしょうか。
(例えば、バックヤードの仕組みとか、ね。)