ノークリサーチさんが、興味深いレポートを発表していました。
2014年 SaaSを中堅・中小ユーザ企業に訴求する際の有望分野と課題に関する調査(PDF)
「年商100億円未満の民間企業で、IT関連サービス業を除く」という、まさしくストライクゾーン(笑)な調査ソースから、調査を実施してくれています。
その結果、SaaSの有望な分野として、
・基幹系(会計管理、販売・仕入・在庫管理、給与・人事・勤怠・就業管理など)
・情報系・顧客管理系(グループウェア、メール、CRM、コンタクトセンタなど)
・分析・出力系(BI、帳票など)
・運用管理系(運用管理/資産管理、セキュリティ、バックアップ、DaaSなど)
に加え、
・業務補完型サービス(業務アプリケーション本体は従来通りユーザ企業の社内で構築/運用し、それを補う形でSaaSを組み合わせる形態)
が有望とレポートされています。
前者の4つは、基幹システムそのものをクラウドしていく流れで、社内の「持つIT」から「持たないIT」への転換を狙っていくサービス。
ただし、クラウドの欠点としては、従来やっていた細かなカスタマイズや、自社に100%ぴったりの要件を満たしてくれるわけではないというのがあります。
これを補完する形で、業務を上手につなげてくれるサービスが伸びるのではないか、との見方ですね。
それは「アリ」な流れなんじゃないかな、と思います。
従来型のやり方と、新しいやり方とを上手につないでくれるサービスがあるのでしたら、使わない手はありません。
また、私はそれに合わせて、手動代行型のサービスも「アリ」なんじゃないかな、と思います。
従来の「名刺」に焦点を当てた「Sansan」、「すごい名刺」などのサービス、あるいは、紙資料を代わりに入力してくれる「SCANMAN」、「うるる」などのサービスも組み合わせると、もっと業務がラクになるのではないかと思います。
なんでもクラウド化、という大きな流れの中で、こういった補完型サービス、人力型サービスなどを組み合わせて、上手に社内の情報資産を活かしていきたいですね!