イオンやビックカメラが販売している3000円近辺のスマホ、巷では「格安スマホ」とも呼ばれているようですが、私も以前の記事に書いたとおり、
一般ユーザ向け3000円スマホはブレイクするか? | ITコンサルタント日記
この価格帯でほしいと思う層がいて、「この戦略は一定数は成功するのではないか」と書いていたのですが、その結果(?)が出ていました。
「格安スマホ」契約者の高齢化…なぜ? イオンは購入6割が60代以上 (1/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
イオンでは、「契約者の8割が40代以上、6割が60代以上と、シニア層や主婦に売れている」とのこと。
同じくビックカメラでも、「場所柄、購入者はビジネスマンが多いが、40~50代が中心」とのこと。
そう、つまり「難しいこと抜きで、今までの携帯電話と同じくらいの月額料金ならスマホを使ってもいい」という層が買っているわけですね。
ではなぜ10~30代は買わないか、それはもう既に「通信速度が遅いとYouTubeやアプリダウンロード、ゲームなどで使い勝手が悪くなる」ことを知っているからです。
でも、上記記事内でも指摘があるとおり、動画をスマホで見る習慣がない人たちがニュースアプリや天気予報、簡単にWEBを見るだけなら3000円スマホでも全然アリなわけです。
さて、その先はどうなるか?
3000円スマホでスマホの使い方に慣れた層が、さらに低価格MVNO系(1000~2000円/月)にスイッチするか。これはおそらくないでしょう。理由は「いろいろ選択肢がありすぎるし、面倒くさいから」です。今回の購入した層には合わないと思います。
逆に、5000~8000円/月の3大キャリアのスマホにスイッチするか。おそらくこれはアリだと思います。どう考えても4Gで使ったほうが使いやすいですし、何だかんだでサポートも手厚く、満足度も高いですから。
(その前に、早くもスマホ使いづらい!遅い!…とか言って投げ出す人も一部で出ると思いますが、そこはお子さんたちがフォローしてあげるといいかも。(笑) 一回、家族でLINEとか使い始めちゃえば、もう元には戻れないと思いますので。)
さらにその先、格安スマホ系が現在の上限通信速度200kbpsから、300kbps、さらにその先と徐々に制限速度を上げていったら…。いよいよその時が、価格帯がごちゃごちゃになった顧客奪い合いの戦国時代の幕開けかもしれません。