仙台出張の2日目は、秋保温泉に行ってきました。
目的は2つあって、人気の地元スーパーと温泉宿を見学することです。
(私はITコンサルタントですが、経営者と戦略を一緒に練っていく上では、マーケティング的な視点のブラッシュアップはかかせません。なので、できるだけ時間があれば実地調査に行くようにしています。)
まず1つ目は、1日におはぎを5000個~10000個売るというスーパー「主婦の店 さいち」さんです。
よく記事にされていますので、ご存じの方も多いはず。
「おはぎ」と「お惣菜」だけで年商3億円! 小さなスーパーの『売れ続ける理由』(Excite Bit コネタ) – エキサイトニュース(1/2)
「主婦の店さいち」の総菜はなぜ消費者を引きつけるのか:日経ビジネスオンライン
事前知識としては、↑の2つの記事を読めばわかります。
・・・が、やっぱり行ってみて、食べてみないとわからないこともあります。
外観は、本当に普通の小さなスーパーです。
ですが、中に入ると壮観。おはぎを中心に、総菜やスイーツなどがずらりと並んでいます。
平日にも関わらず、次々とお客さんがやってきては、どんどん買っていきます。
様々な種類のおはぎがあり、↓はごま入りのおはぎ。
食べてみると、甘すぎず、大人でもぺろりと2個くらいはイケてしまう、懐かしい甘さでした。
「家庭の味」を追求しているそうで、たしかに他ではあまり食べられなくなった味かな、という気がしました。
(この手法を大手がそのまま真似できるかというと、ちょっと無理そうな部分もあり、うまく規模にあった差別化が図られているなと感じました。)
調理場から調理スタッフがモニターでお客様の様子を見ることができてモチベーションを上げたり、売れ行きをしっかり監視・記録したりと、アナログな手法ではありますが、しっかりと売れ続ける仕組み作りがされているな、と感じました。
2つ目は、老舗温泉旅館の「伝承千年の宿 佐勘」さん。
私はその日に東京に帰るので、日帰り利用でした。
温泉旅館にしては珍しく、主屋・ギャラリーというものがあって、初代から34代続く現在までの歴史、展示スペースが用意されています。
まず、この段階で他の旅館とは違いを感じさせます。
かといって、内装まで古いかというとそうではなく、日本家屋でありながらモダンで綺麗な内装になっていて、公式ホームページにあるとおり、老舗高級旅館っぽさも出しています。
温泉までの通路も、水路や自然を意識した造りになっていて綺麗で落ち着いた雰囲気を出していました。
また、時間が少しあったのでロビーでパソコンを取り出して仕事をしようとしてると、ロビーのスタッフの方から、私が何も言わなくても「無線LANがありますのでどうぞお使いください」と、SSIDとWEPキーを渡してくれました。
心配りが嬉しいですね。
帰りの送迎バスでは、スタッフの方々がお見送りまでしてくれます。
私は日帰りなので、あまりお金を落とせなかったですが、もっとお金を落としたい(ゆっくり宿泊したい)と思わせるのに十分なサービスでした。
私がこの2社に共通して感じたことは、「どうやったらお客様をしっかりもてなせるか、また運用を徹底するか」です。1回限りではなく、何度もそれが高いレベルで再現できるかという、運用作りが徹底されれいるのだろうなぁと感心しました。
その後、仙台駅から新幹線で東京駅へ。
温泉に入った後なので、ずっと爆睡していたのは言うまでもありません。(笑)