今日はちょっと変わったネタで、弊社でよくスタッフさんや外部パートナーさんにお願いしていること、心がけてもらっていることを書いていきます。
1.「チェックするまでが仕事」
仕事というのは、クライアント・上司・同僚から案件を依頼をされて、それをどのように処理・解決するかを考え、どういう手順で行うかを計画し、またそれを効率よく実行する、というのは当たり前のことだと思います。
…が、そこで仕事が終わりなのではなく、「チェックするまでが仕事」を合い言葉にしています。
例えば、何かの仕事を行ったとします。しかし、チェックを怠って、その仕事内容が誤っていたとしたら、いろんなところに迷惑をかけ、そのリカバリー作業(場合によってはクライアントさんへの状況説明なども含む)に余計に時間を費やしてしまいます。
結果的に、自分で先にチェックをした時間のほうが短く済みますし、仕事のクオリティも高まるものです。
2.「報連相」は「短く・早く・必要に応じて」
仕事の基本として「報・連・相」、つまり、報告・連絡・相談が大切です、というのは社会人になってすぐに習うことでした。
ですが、今の時代、私はそれにプラスして、「短く・早く・必要に応じて」を組み合わせるべきだと感じています。
例えば、私の考えを極端にした例として、下記のような記事があります。
報・連・相(ほうれんそう)を禁止せよ:日経ビジネスオンライン
ITが進化したのに、昔ながらに全部の仕事に「報・連・相」を長々とやるべきか、と疑問を投げかけています。
・報・連・相の禁止
・営業日報の禁止
・Ccメールの禁止
・営業用PCの禁止
といった、過激な対策が並んでいますが、もちろん全ての会社がそこまで劇的に変える必要はないとは思います。
ですが、必要な連絡事項をできるだけ素早く相手に伝える(場合によっては伝えなくてもいいものもあります)、その情報整理が大事だと思います。(情報の断捨離)
逆に、本当に連絡が滞って業務が停滞している場合には、2度、3度と相手にリマインドすることも必要です。
そういった意味で、「報・連・相」は「短く・早く・必要に応じて」ということなんです。
弊社では、1行で伝えれば良いことは、メールを廃し、チャットツールを使って即座に伝えることにしています。これでも十分です。
間違っても、上司の満足感のためだけに報告を増やす必要はなく、また部下の手抜きのために情報伝達の質を落としていいよ、という意味でもありません。誤解無きよう。
3.「お互いがお互いをフォローしあう」
以前、組織の縦割り意識(縄張り意識)が強すぎて、組織として硬直している状態を経験したことがあります。
自分のビジネス領域、部門、あるいは専門職として意識が強くなりすぎると、「意見が通らない」状態になりがちです。
でも、会社として「1つのチームとして働く」という考え方に沿えば、まったくナンセンスな話です。
それを防ぐために、自分の専門外であっても、
「○○さん、□□の件、どうなりましたか?」
「△△の件は、私は○○と思うのですけど、どうでしょう?」
とお互い声をかけあうことを推奨しています。
そうすると、お互いの考えが分かったり、仕事の漏れを減らしたりすることができます。
(仕事が忙しくなるときほど、抜け・ド忘れしていることも出てきますから、相互フォローは効果的です。)
専門外の人間が意見を出すと「余計な口出しかな?」と遠慮しがちですが、わざわざ時間を割いて言ってくれて、周りの人が気に掛けてくれていることが分かって嬉しいものですし、「素人の意見こそ大事」ということもあるので、弊社では推奨するようにしています。
4.「クライアントと一緒に喜べるように仕事をする」
仕事を、単に「流れ作業的」にやっていくと、だんだん精神が疲弊していくものです。
どの仕事も、最終的な報酬としては「お金をもらうこと」なのは間違いありませんが、仕事の中に楽しさや喜びが混ざっていないと、仕事のクオリティは上がらないものですし、長続きしないものです。
そこで、「クライアントと一緒に喜べるように仕事をする」というのを常に意識して、仕事に取り組んでもらっています。
(そもそも弊社のビジョンの1つに、「人の喜ぶ顔がみえるビジネスを大切にする」というのもあります。)
そのため、スタッフとの会話ではよく、
「その提案って、○○社さんが喜ぶと思う?」
「○○社さんは△△を依頼してきたけど、本来なら、□□から取り組んだほうがいいよね。だったら、□□を先にやりませんかと逆提案してみようよ。」
などと話しています。
スタッフと話し合った「提案・意見」が、可能な限りその仕事の「目的・意義」として反映されていきます。
そのほうが、スタッフのやる気も上がりますし、結果的にクライアント企業の方々にも喜んでもらうことが多いからです。
他にもいくつかありますが、とりあえず今日はこの辺までで。
弊社が、こういうスタンスで弊社が仕事をしているんだなぁと感じて頂いたら幸いです。