これは、ネットショップ関連の会社には、激震が走りそうです。
ヤフー、通販サイト出店無料に 業界トップへ攻勢 :日本経済新聞
詳しくは、「eコマース事業における新戦略について(PDF)」をご覧いただくとして、重要な箇所を抜き出しますと、
<Yahoo!ショッピング>
・ストア出店料(月額システム利用料) 無料
・売上ロイヤルティ 無料
・個人の出店 可能に
<ヤフオク!>
・ストア出店料(月額システム利用料) 無料
・個人の出品システム利用料 原則無料
いやいやいや、これは大変です。
最近盛り上がってきた、初回無料系のECサイトのベンチャーが軒並み大変なことに巻き込まれそうです。
ヤフーが無料攻撃で楽天を潰しにいったら無数のeコマース界隈がすべて吹き飛ぶ勢いに : 市況かぶ全力2階建
つまり、資本が少ない個人事業主や小規模な中小企業がネットにショップを持とうとしたら、初期費用の関係でASP型の店舗から開くことが多かった従来から、最初からモール型に出店することが可能(金銭的負担がほぼゼロ)になるということですね。
ヤフオク!に出品するためだけにYahoo!プレミアム会員に入っていた個人、ヤフオク!でビジネスとして出店した法人にも、大きな影響がありますね。
また、ECサイトを語る上では「集客」が外せないポイントですが、
日本最大級のインターネットサービス「Yahoo! JAPAN」の集客力をいかし、「Yahoo!検索」や「Yahoo!知恵袋」などYahoo! JAPAN の各サービスから「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」への誘導を強化し、訪問者数の増大を目指します。
とあり、Yahooの検索結果などにも変動を与えることが予想されます。
じゃあ、ヤフーはどこで儲けるかというと、日経に書かれてあるとおり、
・ヤフーは競合他社並みの出店料、手数料を徴収していたECの無料化で、潜在的な市場を開拓。
・無料化で「2桁億円の減収になる」(宮坂学社長)見通し。
・出店者がヤフーに載せる広告を増やすことで減収分を補う。
あたりが、ヤフーの新戦略です。
(まぁ、そんなにうまくいくかは…お手並み拝見ですね。なお、孫社長は過去YahooBBのルータ無料配布戦略など無謀なことをやって成功してきていますので、それなりの勝算を計算した上でのことだと思います。)
この世紀の大博打打ちの孫社長に対し、楽天市場の三木谷社長や、ECサイトの関連ベンチャーがどのように太刀打ちしてくるのか、ますます目が離せなくなってきました。
私もネットショップのITコンサルティングを行っていますので、しっかりと動向をアドバイスできるように整えておくようにします。
追伸
Yahooショップ出店者への案内も既に送付されています。
1.2013年10月1日(火)より
・初期費用 <現状>21,000円(税込)→ <新> 無料
・ストア出店料(月額システム利用料)
<現状>25,000円(税込)→ <新> 無料
・ロイヤルティ(売上手数料)
<現状> 1.7%~6.0% → <新> 無料
2.2013年10月8日(火)より
・クレジットカード決済手数料 <現状>3.6% → <新>3.24%
ご参考まで。