ノークリサーチさんがまとめた市場調査で、面白い調査が2件ありましたのでご紹介します。
2012年中堅・中小企業におけるPC刷新の現状と今後に関する調査報告
2012年中堅・中小企業におけるWindows OS機能の利用意向に関する調査報告
まず、中堅・中小企業がPCを買い替えるかどうかの判断ポイントとして、最初の資料では、
・年商規模が小さい企業のほうが「まだ耐用年数の限界に達していない」のでPCを買い替えないという企業が多い。
・でも、買い替えるなら小さい企業のほうが「Windows8」が良いと答えている。
というのが読み取れます。
もっと乱暴にいえば、
「Windows7? 8? よくわかんないけど新しいほうがいいんだろ? でもXPでも壊れてないからウチは買い替えないよ!」
という感じでしょうか?(笑)
ところが、Windows XPはサポートが2014年4月までと、もうあと1年しかありません。
また、今時点でも、一部の最新ソフトでは使えないものも出てきていますから、徐々に「仕方なく」買い替える企業が出てきそうです。
2番目の調査では、逆になぜWindows8のよな最新OSに魅力を感じないのかを調査されています。
その結果、「タッチパネルは必要ない」が60%を占め、むしろ日常業務で役立ちそうな「ファイル履歴」や「BitLocker」のような機能を打ち出してはどうか、と提案されています。
(そうだな、と思う反面、それら機能をきちんと使いこなすための説明をするのもまた大変そうだなぁという気もしますが…[emoji:i-229])
また、各OSのエディションの違いについても、理解が進んでいないことが調査から明らかになっています。
まぁ、実際に中小企業の経営者とお会いすると、パソコンの買い替えの相談を受けるパターンは2つしかありません。
・壊れた。(動かなくなった)
・すごく遅いんだけど。(型式が古すぎて限界 or OSやソフトの長期利用でぐちゃぐちゃ)
そのとき、私は、次のようにアドバイスしています。
「このパソコン、買ってから何年ですか? …ふむ、それなら、今すぐ電器屋に行って新品パソコンを3~4万円で買ってきてください。今の数倍も速いパソコンが買えますよ。こんなに頻繁に動かなくなって業務が止まったり、パソコンの前でじっと人が待っているのを考えると、今すぐパソコン買い替えるのとどっちがコストが安くつくと思いますか?」
これで、重い腰を上げてくれる経営者がほとんどです。(笑)