かねてからの噂通り、Googleがクラウドを使った音楽サービスをリリースしました。
Google、クラウド音楽サービス「Google Music」を発表 2万曲まで無料 – ITmedia エンタープライズ
国内ではまだ利用できませんが、アメリカではすでにサービスがスタートしています。
簡単にいうと、
・クラウドに2万曲まで無料でアップロードできる
・複数の端末で共有することができる
・Google+の友人と共有することができる
・有料(99セント~)または無料の楽曲をダウンロードできる
ということで、もはや何でもアリな状態になっています。
Warner Music Groupがまだ参入していないそうですが、もしGoogle Musicが流行ったら乗らざるを得ない状況です。
(この状況を作ったのがiTunes Storeであることは間違いないのですが。)
また、面白い試みとしては、「Artist Hub」というコーナーで、YouTube上にアーティスト専用のページを作り、そこで楽曲を販売することもできることです。(収益の30%がGoogleに取られますが)
インディーズのプロモーションサイトとしても使えそうですね。
ビジネス的な観点では、今までの「Apple一人勝ち」状態から、他の音楽配信サービス(できればDRMなしサービス)、スマホやタブレットのAndroid端末と親和性の高いサービスが出て来れば面白いことになる、と思っていましたので、この流れは歓迎したいと思います。
音楽業界としては、もう楽曲販売だけで収益を確保するのが難しい状況に来ていると思います。
ライブ、マーチャンダイジング(グッズ等)、ファンの獲得と維持に集中し、楽曲販売はその呼び水として活用していくと考えたほうがいいのかもしれませんね。
そういう意味では、タイアップや企画もの、YouTubeなどで多くの人が聴いた曲のうち、「本当に良い曲が残っていき、ライブで人を感動させる」という基本(?)に戻っていくのかもしれません。
由紀さおりさんの世界的な活躍などをみても、そう思います。
「夜明けのスキャット」の由紀さおりアルバム 米、カナダで次々1位と世界的ヒットの快挙 : J-CASTニュース