楽天レシピの戦略に賛否両論

今日はITコーディネータ協会のお仕事で、渋谷で打ち合わせでした。その後、テキスト系のお仕事を行っていました。

さて、クックパッドの戦略を大胆に真似て、なおかつ楽天ポイントを付与させるという記事がありました。

「年内にクックパッド抜く」–楽天レシピ、ポイント連動で攻勢

ここまでやるか、というくらいにクックパッドのビジネスを乗っ取りに掛かっています。

元々、楽天市場のショッピングモールビジネスも海外から輸入したもの。
今話題のグルーポン系ビジネスも、海外で流行ったものを多くの企業が真似て、覇権を争っているもの。

だから、クックパッドのビジネスをそのまま真似たとしても、文句を言われる筋合いはないのですが、あまりにも露骨すぎてちょっと…という声があります。

また、小さなベンチャーがせっかく成功させたビジネスアイデアを、おいしいところだけ横取りをするというのも、日本でベンチャーが育たない土壌を作ってしまわないか心配です。

(せめて、資金提供や、買収によるグループ企業化など、本家のビジネスを邪魔しない形での業務提携はできなかったのでしょうか。あるいは、水面下でそういった動きがあったのかどうか。外部からは分かりかねますが。)

楽天経済圏という楽天の戦略は、どこかで見たことがあるなと思ったら、ソニーと似通っていますね。(ソニー銀行、ソニー生命、ソニーミュージック、ソニーコンピュータエンタテイメントなど、グループ全体での相乗効果を狙っていく戦略)

ただし楽天の場合、楽天市場という巨大市場を抱えていて「ポイント」で囲い込むというのが、最大の楽天の強みでもあります。(ソニーにもソニーポイントというものがありますが、おそらく現時点では流通額が桁違いに違うでしょう)

とはいえ、これら「露骨さ・遠慮のなさ」が楽天のカラーでもあり成長の源泉でもありますので、今のところ消費者は楽天を支持していると思います。ただ、何でも許されるかというと、そうでもないと思いますので、そのあたりを今後も注意深く見ていきたいですね。

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