Suicaシステムは緩やかな自律分散システム

Suicaシステムに関する面白いブログ記事が話題になっていました。

suicaは実はたまに落ちている – 紅茶屋くいっぱのあれこれ日記

Suica/PASMOの半端ないトランザクションを処理するには、従来型のデータベースシステム(典型的な3層アーキテクチャなど)から離れて考える必要性があったんだと思います。
むしろ、ゆるやかな(しなやかな?)、やわらか非同期型システム(?)が求められていたのではないかな、と思います。

もちろん、『本当にミッションクリティカルな業務』には、未だにこの手の自立分散システムを使うことには抵抗を感じますが、実際の業務内容に合わせた柔軟な設計思想(および運用体制)の提案力が、これからのSIerの手腕になるのかもしれませんね。

とはいえ、Suica、モバイルSuica関係者の皆様は、つい最近も↓本当にご苦労さまです。
2010年1月22日 モバイルSuicaサービスの復旧について

私も短大でデータベースなどを教えていると、当然ながらOracleやSQL Serverなど、SQLの初歩から教えることになりますが、同時に非同期分散の話、GoogleのBigTableなどのキー・バリュー型データストアの話にも触れておかないと、このSuicaの話やクラウドコンピューティングでどうやってデータを管理しているのか、ユーザが感じる高速性をどのように生み出しているのかを、説明できなくなってしまいます。

ところで、先のブログの方はソフトウェアに詳しく、同時に紅茶屋の店長でもあるのですね。私も大の紅茶好きなので、会うと話が合うかもしれません(笑)。

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