昔から何度かトライされてきて、普及することのなかった電子書籍・電子出版ですが、今後はどうなるでしょうか?
鍵の1つはAmazonのKindle。
日本でも買うことができますが、まだまだ一般的とはいえません。
が、印税35%の出版が可能になれば、主に海外勢から電子出版に興味を持つ有名著者も出てくるかもしれません。
Amazon Kindle、米国外からも自費出版可能に。印税35%
そして、次の大きな鍵はAppleの通称iSlate。
この大きさ、本を読んだり、動画を楽しんだりするのに最適です。
なんとなく想像するのは、ソニーのロケーションフリー「AirBoard」に近いコンセプトでありながら、莫大な会員数を誇るiTunes Storeから動画コンテンツや電子書籍を発売することによって、一気に市場シェアを奪う作戦を獲る可能性もありますね。
もちろん、その他の家電メーカーも電子書籍のプラットフォームを狙っていると思いますが、出版社に大きな発言権を持ち流通を押さえているAmazonや、既に多くの会員数がいるiTunes Storeを持つAppleなどと対抗できるかというと、かなり厳しいと言わざるをえません。
また、もう1つの鍵を握るのはGoogleの書籍を次々とスキャンする試みです。
分厚い辞書を抱えた学生をあまり見なくなり、それが電子辞書に置き換わっていったように、教科書はもちろん過去の資料や分厚い本を何冊も抱える代わりに薄い電子ブックリーダーだけを持ち運ぶ時代がすぐそこまで来るのかも…。
いずれにせよ、過去何度か失敗しているビジネス領域が劇的に変化するのか、注意深く見守っていきたいと思います。