ITコンサルタントとして先方の会社に出向くとよく聞かれるのが、
「パソコン買い替えたいんだけど、いつ頃がいいですか?」
という質問です。
そのときの返答は大抵、相手が会社の場合は、
「業務が滞る原因になりそうなら、買い替えてください。」
個人の場合は、
「ほしいときが、買い時です。」
です。
日本では設備投資というと、老朽化が進んで、実際に業務に支障をきたすようになってはじめて、予算が下りたりするのですけど、実は会社の調子が良いときこそ前もって先手先手で設備投資したほうがいいんです。
パソコンに限らず、設備投資は企業の現金製造機の一部なわけですから、余力があるうちに会社のIT武装度を高めておくのが良いと思います。
最近はPCもインターネット回線も安くなってきていますから、年度末の予算調整にも丁度よいです。それで従業員が素早く、気持ちよく業務をこなすことができるなら、投資する効果は十分でしょう。
個人(個人事業主)の場合は、そもそもPCを限界まで使っていることが多いです。なので、ここ半年以内に発売されたPCなら、(特殊な用途を除き)どのPCに買い替えても十分満足を得られると思います。
特に、格安のネットブックの少し上にあたるCULV (Consumer Ultra Low Voltage)と呼ばれるノートPC(約5万円~)であれば、Windows7でも十分快適に使えるでしょう。
もし今、あえて買い控えをする理由を挙げろと言われれば、USB3.0対応を待つか否かです。
現在主流のUSB2.0(最大480Mbps)から、約10倍の速さのUSB3.0(最大5Gbps)に移行するのは間違いないと思います。
現時点では、ようやくUSB3.0搭載のマザーボードや、増設インターフェイスカード、HDDが市場に出始めた程度で、本格的な普及は来年からになります。ですが、気になる人は気になる動きでしょう。(簡単に載せ替えが効かないノートPCなら、なおのこと)
ということで、あえてオススメする買い時としては、
・Windows7搭載機の新型PCが出揃った年末商戦時期
または
・USB3.0搭載機が登場する来年春以降
でしょうか。
…とはいえ、待てば待つほど、新しい規格、新しいハードが出てきますので、結局同じ悩みに陥ります。
ですので、やっぱり結論としては、「ほしいときが、買い時」ですね(笑)。