今日はお休みなので、気軽な、でもITな話を。
我が家にはケーブルテレビが引かれていて、以前から地デジは見ることができたのですが、つい先日、ケーブルテレビ会社がやってきて、デジタルセットトップボックスを無料で置いていきました。
なんでも、私が住んでいるメゾネットのオーナーとケーブルテレビ会社が契約したとかで、無料でBSデジタル、CSデジタルが視聴できるようになったとのこと。
ちなみに、CATV会社が設置していったのは、パイオニアの
BD-V371
というセットトップボックス。(以下STBと略します)
(PioneerのHPより)
私は普段、あまりテレビを観ませんが、妻は映画専門チャンネルを観たり、クラシック専門チャンネルをBGM代わりに流したりと、もう有効活用し始めています(笑)。
(私もディスカバリーチャンネルは割と好きかも…)
ところで、このSTBのインストールビジネス。
どこが良い点かというと、
・住人 → (当然ながら)閲覧できるチャンネルが増える。
・オーナー → 不動産としての価値(魅力)が上がる。
・CATV → VOD(ビデオオンデマンド)で映画をレンタルしたり、有料チャンネルの契約を取れたり収入源が増える。
と、全員がWin-Winになる点です。
だから、STBを無料で設置したとしても、長い目で見ればSTBの原価をペイできるくらい儲かるビジネスになる(はずだ)、ということですね。
…あ、とはいえ、このSTBはパイオニアが絡んでいるだけあって、ちゃんとした作りですよ。
EPG(電子番組表)に、ジャンル検索、インターネット閲覧も普通にできます。
リモコンだって、最近流行りの「大ボタン・日本語表記」で使いやすいです。
見やすくて、使いやすいリモコン
(但し、リモコン自体の色遣いが派手になり、インテリアとしてのデザイン性が悪くなるのは、痛し痒しなところです)
リモコンといえば、ソニーがFeliCaを搭載したテレビ用リモコンも出してきていますね。
FeliCa対応新BRAVIAリモコン
今、インターネットとテレビの融合はどんどん進んでいて、将来的には、リビングでテレビショッピングチャンネルを観ながら、欲しいと思ったらその場でリモコンにEdyやSuicaを置くだけで決済が完了し、自宅に商品が届く世界が常識となるかもしれませんね。
ただ、懸念点としては、消費者の意識としては未だにテレビは「受動型」のメディアであり、「アクトビラ」などのインターネットサービスや、独自のWebブラウザを搭載していても、テレビ自身の機能が高機能化するあまり、返って使われなくなる点が心配されます。
また、若い層を中心に、テレビより携帯電話のほうでショッピングを楽しむ人も増えています。
VODも、CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)のTSUTAYAのTポイントによる相互送客や、Blu-rayによる高画質ビデオレンタルによる囲い込みが普及すれば、安心というわけでもありません。
テレビ業界の新しいビジネスモデルへの模索は、今後も進んでいくものと思います。