ビッグデータとプライバシー「それ、本当に必要?」

最近、ビッグデータとプライバシーに関する話をよく聞くようになりました。例えば、

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は、カメラを設置して、買った後のデータ(POSデータ)だけでなく、買う前のデータ(店内にカメラを設置して、商品を選ぼうとしてやめた画像データ)なども解析しようとする試み。

通行人の顔、カメラで撮影し追跡 大阪駅ビルで実験へ:朝日新聞デジタル

は、通行人の顔をカメラで追跡するシステム。人の流れを見ることで災害時などにも役立てたいとのことですが、まぁ、普通に考えて高度な防犯システムに使うのが至極真っ当でしょうね。

これに対し、「いつでも監視されているようで気持ち悪い」という声もあるようです。

そりゃそうですよね。知らない間に自分が撮影されていて、ID付けされているわけですから。

まぁ、もっとも、ポイントカードも購入履歴をしっかり個人と紐付けされた状態で、様々なところでログが取られていますので、今さら感はあると思いますが…。
(個人が特定できない状態でマーケティングに活用されている、とはいうものの、その使い道は事業者のさじ加減によって如何様にもできます。)

マーケティング用途にせよ、防犯用途にせよ、災害用途にせよ、ビッグデータを蓄えていくと、いずれプライバシーの問題とぶつかってしまいます。

この手のものは、本人の同意を得ないまま、自然とデータを蓄積されてしまいますし、自分でデータを編集したり削除したりできない(コントロール権がない)からです。

そのとき、企業側が用意すべき答えは、消費者からの「その私のデータ、私のために本当に必要ですか?」の問いに応えられるかどうかがポイントになるんじゃないかな、と思っています。

納得感のある答え(明確な利用目的)を消費者に説明できないまま、「とりあえず取れるから取ってしまおう」という考えでは、消費者の反感を買うだけになってしまいます。

まずは、消費者の「気持ち悪い」を解消した上で、新しい活用法を実践していきたいですね。

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